32. 自然に 逆らって

江戸は 上下水道ともに 整備された 衛生的な 都市だった


    ・上水道
         水は 低い方へ 流れるから
         高低差を 生かした 「自然流下式」
              
           
    ・トイレ 
         汲み取り式
         農耕に 利用され、 下水道には 流さない


    ・地盤  
         雨水を 通しにくい 粘土質(粘性土)


    ・下水道
         主に 雨水排水のため 下水網が 充実していた
                   (当時 生活排水は 少ない)


         下水道の 概念は 
         稲作が 始まった 弥生時代まで さかのぼる




長屋には ドブ と呼ばれる 細い 下水路
        大きな  道路の 下水路に つながってゆく




大名屋敷には 排水口・下水路
                   (画像・国立国会図書館デジタルコレクション)



       


”霞ヶ関の 大名屋敷の 石垣に沿って 下水が 流れている
 石垣に ついている 黒い屋根付きの小箱は 排水口”
              
             参考・・(サライ 2016/11/21 
                                                               文/堀口茉純 PHP新書「江戸はすごい」)
        
  
黒い屋根付き 排水口⇩             ⇩

                (画像・国立国会図書館デジタルコレクション)



                 江戸時代について
                 参考 ・ミツカン水の文化センター
                    ・サライ
                    ・国土交通省 下水道の歴史 



         *   *   *   *   *




排水路(側溝)に 囲まれた 角地の 我家
地盤は  粘土質 粘性土 


           何故、 排水口を 閉じて しまったのだろう 


              
工事中
坂道に 沿って 流れ去っていた 雨水       (下り坂 → → →)


上の画像
右へ 行くほど 道路は 下り坂 なのに
        庭は  大量の 盛り土で 高くなった


        道路(地形)に 逆らって  逆勾配に  なった


        


        地上 50cm高さに 設置された ガスメーターは   穴の中
        土中に 埋まってしまった 汚水マスは 継ぎ足して 高くした


   ⇩   ガスメーター       ⇩    汚水マス



盛り土の 山に 遮られ
逆勾配に 遮られ
     雨水は  流れることが 出来なくて 
                 「」になる
   


必ず しなければならない 処理も 無く
自然に 逆らって     「海」になった
             


400年以上前 すでに
        地盤を 理解し   
        自然を 活用して きちんと 排水してたのに。。。


     


        *   *   *   *   *




「お約束と 異なる 外構工事で 海に なりました
 まったく 改善されないまま、 何ヶ月も 放置されています」 
本社に 再度 ご相談
       


新しい 担当者 おふたり 来て下さった


2021年 7月 中旬


       ちょうど 1年後。
   
    大掛かりな 改善工事 して下さった


地面を 掘って、 暗渠(あんきょ)を設置



水抜き穴の下、 溜まった 雨水で ドロドロ


                  ⇩ 水抜き穴




側溝へ つながる 排水口が 開けられた
    やっと  排水   出来そう!


           排水口    ⇩ 水抜き穴




屋根に降った 大量の雨水を 
       すぐに 側溝へ 流してくれる、  大切な 排水パイプ
              
       重いブロック 撤去して 下さった



ガスメーター ・・・ 穴の中から 助け出して 下さった




お約束した 元々の 外構に 戻った


本社様 本当に、本当に 有難うございました ‼️❣️





工事の日、、
床下点検口へ  走って 行かれる 社員さん


     室内 走る方は おふたりめ



床下点検口に
      何が あるの だろう?